2010年01月09日

Goodby Yellow Magic Submarine (13)

歓喜の叫び。それに続くざわめき。
それは衝撃波となって瞬時に広がり、「エリア=豪壱=」の隅々にまで伝わる。
ステージ中央の箱を中心として両側に置かれた二つの巨大な箱の蓋が、ゆっくりと内側から押し上げられ、中から先程見た男共がゼンマイ仕掛けのおもちゃのようにギクシャクとした動作でもって登場する。
その巨大な箱の中から姿を現した四人の男共に向けて、会場を埋め尽くした少年・少女たちから最大の歓声が沸き上がり、指笛と紙テープ、そして、色とりどりの風船が浴びせ掛けられる。
大勢の少年・少女たちのそうした熱狂的な歓迎にも、四人の男共は少しの反応も示すことなく、表情すら変えなかった。
凄まじい歓声の中を、四人の男共はぎこちない足取りでゆっくり歩み始め、ステージ中央に置かれた黄色い巨大な箱の前に、会場の大勢の少年・少女たちに背を向け、整列を始める。
男共のうちの最後の一人が、右上半身に怒った細かな震えを封じ込めるようにしてやっと制止し、四人の男共がすべて整列し終えると、黄色い巨大な箱の蓋も、ゆっくりと内部から押し上げられ、中から巨大なマイクロフォンの頭部がその姿を現す。
冷たく、銀色の鈍い光を放ち、不気味に輝く巨大なマイクロフォン。
四人の男共はギクシャクとはしているが、手慣れた動作でその巨大なマイクロフォンを箱の中から取り出す。
そして、それをゆっくりとステージ中央の最先端に運び、備え付ける。
マイクロフォンは、ずうっと昔の1950年代のとてつもなく旧式のもので、高さが6メートル以上もありそうな巨大なレプリカだった。

To be continued.


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ラベル:GYMS
posted by mac326 at 20:07| ☁| Comment(1) | GYMS | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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